| TVのCMや、色々な記事、広告で「肌にやさしい弱酸性」と謳われ、 今やほとんどの人が常識的に知っている事なのかもしれません。 でも、意外と理由を言える人は、少ないのではないでしょうか? |
| 理由1 |
| 皮膚毛髪の蛋白質がpH5.0前後の弱酸性だから。 |
| ちょっと、たこな論法ですが、究極の答えです。 ちなみに、生まれたての赤ん坊は、これよりアルカリ性に傾いていて、成長するにつれ酸性に傾いていき、思春期の頃に最も酸性に傾きます。 ところが、その後は、またしてもアルカリ性に傾いていき、老人と言われる頃には、pH6.0位までなることもあるようです。 |
| 理由2 |
| 殺菌作用があるから。 |
| 表皮の重要な役割の一つに、バイオバリアーと言うものがあります。 微生物などの侵入から、人体を守る働きの事ですが、特にpH4.5位だとばい菌類が付きにくいようです。 と言う事は、思春期の頃が、特にその働きが強いと言う事になりますね。 |
| 理由3 |
| 収斂(しゅうれん)作用があるから。 |
| 表皮の蛋白質は、等電点より1.5酸性側で、適度に収斂します。 イメージとしては、みかんやレモンなどの柑橘類の汁が手についたときを想像してください。 きゅっきゅっとする感じです。 表皮の細胞が、がっしりスクラムを組んで、外からの物理的な刺激に対して、最強となります。 逆に、アルカリ性のイメージとしては、「漂白剤」を手につけた時、ぬるっとして、いくらすすいでもぬめりが取れませんね。 これは、漂白剤が落ちにくいのではなく、手の表皮が膨潤(ぼうじゅん)して溶けかかっている状態なのです。 |
| 理由4 |
| 傷などの損傷の修復に必要だから。 |
| 弱酸性には流れる血液から、酸素をはずして各組織に送る作用があります。(ボーア効果) 皮膚表面の毛細血管に弱酸性が作用すると、血液の赤血球から酸素が飛び出し、細胞が活性化して傷口や弱った皮膚の修復を早め、毛根など活性化を促します。(参照「美髪通信」92号) |
| 理由5 |
| 皮膚呼吸を活発にするから。 |
| 皮膚呼吸が「呼吸」全体に果たす役割は、酸素の吸入で約0.6%、二酸化炭素の排出で0.5%と微々たる 物ですが、血管の末端にある皮膚にとり酸素供給源として無視する事は、できません。 また、皮膚呼吸の重要な役割として、老廃物や有害物質、死細胞の除去と言った排泄作用があります。 毛髪などから砒素(ひそ)や水銀などが検出される話を聞いた事があると思いますが、これらは、普通糞尿など からは、排出されにくいものと言われています。 こう言った作用は、体内がpH7.4、表皮pH5.0で正常に働きます。 坂道をころがり落ちるように、老廃物や有害物質等が体外に排出されるわけです。 |